2012年 11月 16日

テレキャス備忘録10

さてVanzandtピックアップ(おそらくvintage B-55)のインプレッションです。

:所感
すごく面白いピックアップです。
高さはもちろん、傾斜角度(サドル向けかネック向けか)によっても違いがはっきりと出ます。
ちょっとした調整で、エッジの立った音から得意の中域を前に出した音まで出せて、しかもそのどれもが「割と使える音」の範囲に収まっています。
かなり守備範囲の広いピックアップです。
テレキャスター本体の音の違いは個体差が当然ありますが、ある程度どんなタイプにも対応できそうな気がします。

おそらくこの秘密は、面取りされた細めの径(に感じたのですがw)のポールピースにあると思いました。
これによって音のエッジが程よく落とされ、各弦の分離感が気持ち良い所で落ち着いているのでしょう。

出力はそこそこですね。
あまり低くもなく、かといって高くもありません。
歪ませても変に耳につく嫌なクセがありません。

かなりの万能型です。
テレキャスターの音の基準には「いかにジャキジャキか」というものと、オールドを意識して「いかに太い」か、というものをよく聞きますが、そういう意味では「前者もカバーできる後者」だと思います。これはモダンなテレキャスター用ピックアップの標準になりうる音かもしれません。

ただ、「ヴィンテージを再現している」「枯れている」等の売り文句に関しては疑問です(特に「枯れ」に関しては諸説あるので、ここでは「低出力でニュアンスがよく出る」という意味とします)。

ヴィンテージやオールドに言われる「太く枯れた音」というのは、まずギターそのものがアコースティックのようなダイナミクスを持って鳴る、いわゆる「太い音」が前提で、それを低出力の味付けのないピックアップが拾っているからこそ出せる、というのが自論です。
もちろん異論は認めますよw

そういう意味において、Vanzandtのそれは違うと感じました(異論は認めるよ!w)。
売りの「太さ」は高域を拾いすぎないゆえに出せているのであって、ギターそのものの鳴りではありません。そのせいか、このvintage B-55の音はどこか人工的で平坦です。
あるいはレンジが狭いのかもしれません。
従って細かいピッキングのニュアンスが思うように出せないのです(異論は認めるよ!w)。

実際、弾き方の強弱に対する追従性もフロントに載せているAntiquity、デフォルトのYUTA/VT-1と比べるとやや落ちます。
こうなると、つい力を入れて弾くようになってしまいがち。
これは個人的に×ですね。

「良いギターは自然と力を抜いて弾くようになる」
というのが私の持論であり、良いギター選びの指標なので。

大げさに言うと、
ヴィンテージ風な音色をエサに、ギターそのものの表現力を捨ててしまいかねない「魔性」がこのピックアップには感じられました。
そういう意味で、オレは初心者さんにはお勧めしません。
ある程度の経験がある方が使った方がいいと思います。

あとはアレだ。
売り(釣り?w)文句の「ヴィンテージを超えた」。

オリジナルを超える、て。
「目指す」しかできないだろwww


:結論
Vanzandt vintage B-55。
今までで一番好みの音色が出せました。
レンジを狭めてヴィンテージ風に聞こえる所を前に出す、すごくよく出来たモダンピックアップだと思います。
(これも主観ですよ?w)

でも弾くとのっぺり。平坦な反応なのがすごく残念です。
そういう意味ですごく「歯がゆい」ピックアップ。
ギリギリで意に添わない感じです。
これが何とも…

vintage B-55、はっきり言ってキライです。
キライですが…評判の通りすごく良く出来ています。

えーっとね、
ですので、しばらく使いますww

(うーん…「ヴィンテージ」を謳わなければまだ良かったの…かな?)

でもま、
今回のピックアップも「暫定」。


まだまだ旅はまだ続きそうです…
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by mhfue | 2012-11-16 15:00 | 琥 珀 | Trackback | Comments(0)
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